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落語演ってきた「出前寄席・遊び心探求の会@八木山市民センター」2024/8/25

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本日は遊び心探求の会様にて出前寄席でした。 一、楽進亭瑠嘉「やかん」 一、黄亭花透音「桃太郎」 一、渡来庵杜来「看板のピン」 一、剋家清生「百川」 ~お昼ごはん~ 一、楽進亭瑠嘉「小言念仏」 一、剋家清生「花筏」 朝から雨の予報。会場の八木山市民センターさんは駐車場から玄関までぐるっと回らなきゃならないので、降られると備品搬入が辛い。早めに現着し、なんとか濡れる事無く支度が出来ました。 こちらの「遊び心探求の会」さんとは約二十年近くのお付き合い。初めて出演依頼を頂いたのは私が大学二年生の時。私が卒業してからもお話を頂いており、私が窓口となり今でも落研の学生さんに共演して貰う形で継続している、かなり貴重な出前寄席。 昔は沖野市民センターや若林市民センターでやっていたが、今は八木山市民センターがホームとなっています。 遊び心探求の会とは、中心となっている事務局の石橋さんがサラリーマン時代の同僚を誘って立ち上げたサークル。毎月例会があり、毎回「遊び心のある」企画を立てて楽しまれています。 初めて呼んで頂いた頃は、年に一回程度でしたが、いつからか、お正月と八月の年二回必ず呼んで頂けるように。 会員の皆さんからは学生さんの若々しい高座が楽しみと好評を頂いております。 本日共演してくれたのは東北学院大学落語研究会の二年生三人。 楽進亭瑠嘉(たのしんでいるか)君、黄亭花透音(きいてはなすね)さん、渡来庵杜来(どらいあんどら)君。今の二年生はこの三名なので、二年生総出演です。 やはり今年のお正月にも遊び心探求の会の出前寄席があり、その時は花透音さんと杜来君に来て貰っていたので、二人は今回が二回目の出演。お客さんから「前より上手になったね」なんて声も上がり、良くウケておりました。 瑠嘉君は今回が初めて。時間の都合で彼には二席演って貰いました。 三人とも上達しており、そういうのを間近で見られるのはとても良い刺激になります。 私は、最初は「百川」。 今年の四月の仙台新撰落語会でネタおろし予定だったのだが、途中で絶句してしまい、ネタおろし出来なかったネタ。それから別の場所でネタおろしは出来たのだけど、付き合い方に苦しんでいました。 最初の印象が兎に角悪すぎた。初演時に絶句したし、ネタおろしした場所ではそんなにウケなかった。 ちゃんと持ちネタにしたいのでお稽古はしているんだけど、長い噺でもあ

落研の思い出「初稽古」

落研では入部すると最初に手ほどきとして小咄を覚え、それで落語の基本を教わる。お辞儀の仕方、カミシモ、演じ分け等。 私が落研に入った時は小咄二つ覚えた。 「やぶ医者」と「ケチの釘」。 「ケチの釘」は、商家の旦那が小僧に「そこに釘の頭が出てるから隣から金槌借りといで」という、吝いやの小咄。 私が入る数年前まではもう一つ、お侍が縁日の日にちを訊ねる「九日十日」の小咄も覚えさせていたらしい。これが出来るようになってから、初高座用の一席ものの噺を覚えるわけだ。 でも、小咄三つ覚えるのは負担だからと、途中から上記の二つになったらしい。 で、私の代になってから、後輩には「やぶ医者」一つだけを教える事にした。 二つ稽古するの時間かかるし、なるべく早く一席ものの落語に取りかかって欲しかったので、私の代で更に減らした。なので私より下の世代は小咄は「やぶ医者」だけ稽古して、それが出来てから一席ものの噺を稽古する流れになった。 この「やぶ医者」は、流行らない医者が下男をサクラに使って繁盛しているように見せる、あの噺ではない。 折角なので書き出してみる。 「先生、ちょいと診て頂きたいんで」 「おお、どうした。熱でもあるのか」 「いえ、あっしじゃねぇんで。実はあっしん家の庭の竹に花が咲きましてね。竹が花を持つと枯れる、なんて事を伺ったもんで、ちょいと先生に診て頂こうと思いまして」 「おいおい、何て事を言うんだ。あたしは医者だよ。そんなことなら植木屋にでも行って聞いたら良いだろ」 「え、でもこちらやぶ医者ってぇことを、伺ったもんで」 という小咄。 代々、東北学院大学落語研究会の伝統として、新入生は最初にこの小咄を覚える。 「やぶ医者」で江戸っ子の演じ方、家屋に誰かが入ってきて噺が始まるよくある落語のパターン、外から中に入ってきた時の目線と声の違いを覚える。 「ケチの釘」では小僧さん(子供)と旦那(お年寄り)の演じ方、目線を覚える。そして、恐らく「九日十日」ではお侍の演じ方と、トントンオチのリズム感なんかを覚える狙いがあったと思われる。 私の代で「やぶ医者」一つだけにしちゃったのは、良かったのかどうか… 上の先輩には叱られるかも知れない。 少し感動した事があって、それは私が四年生の時。落研三期生の福々亭頓馬さん(ふくふくていとんま)とお会いした際、頓馬さんが「今もこの小咄稽古してるの?」と言って、

落語演ってきた「出前寄席・レイノス株式会社様」2024/8/7

本日は出前寄席でした。 一、剋家清生「子ほめ」 一、剋家清生「猫の災難」 市内の企業様からご依頼頂いて、社員の皆様に落語を観て頂きました。 落語を観たことがあるという方もいらっしゃいましたが、落語を観るのが初めてという方のほうが多かったようでした。でも、皆様反応が良く前のめりで楽しもうという雰囲気で、いわゆる「乗せ上手」のお客様ばかり。一気に名人になったような気分でお喋りさせて頂きました。 落語の後は、ご依頼があり、私が落語を演るにあたって気を付けている事などをお話させて頂きました。 普段こういう講演っぽい事はしないので非常に緊張しましたが、お話の内容などを考える中で私自身勉強になることがあり、良い経験をさせて頂きました。 最近高座では失敗じりが多く、なんとなく調子が悪い中で、良いお客さんに救われるというのは有難い。「話し下手笑い上戸に助けられ」という感じ。 暫く高座の間隔空くので、油断しないで稽古するように。 あと、夏の課題は、汗。どうやったら汗かかずに落語演れるのか。痩せりゃ良いのか。汗拭きながら落語演るのなんとなくみっともないし、自分も集中出来ない。なんか対策を考えておかないといけません。 今日は仙台七夕の真っ最中。街の賑わった感じも味わいながら、良い感じに帰路につけました。帰ってから呑んだビールが美味しかった。

落語観てきた「神田真紅改め三代目松林伯知真打ち昇進襲名披露公演・午後の部@花座」2024/8/1

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本日は花座へ、真打ちの披露目を観に行って参りました。 講談の、神田真紅改め三代目松林伯知、真打ち昇進・襲名披露公演。 一、神田紅希「真田幸村」 一、六花亭遊花「つづら嫁ご」 一、桂夏丸「粗忽長屋」 ~仲入り~ 一、バクコメ「漫才」 一、松林伯知「名人松林伯知伝」 本当は午前の部を観に行く予定だったのですが、家を出て地下鉄に乗ったら、停電のトラブルで電車動かず。間に合わないため、急いで花座に電話して午後の部に予約を振り替えて貰いました。 伯知さんも、東京から仙台に着いて地下鉄で花座へ向かおうとしたらそのトラブルに巻き込まれたご様子でした。 花座での真打ち昇進披露公演は初めて。花座ならではの、コンパクトな感じのお披露目でした。 しかし、お目出度い席の雰囲気や、仲入り後の口上の楽しさもあり、満喫致しました。 口上では夏丸さんの愛あるいじりで笑いの連続。「つけまの伯知」。翌日の口上では本当に夏丸さんも付けまつげ付けたみたいですね。次の日も行ければ良かった(笑) お土産に手拭いも購入しました。