落語観てきた「えずこ寄席二◯二五 桂吉弥独演会夜の部」2025/2/16

本日は県南の大河原町まで行き、えずこ寄席・桂吉弥独演会を観てきました。

都合があり私は夜の部のみ鑑賞。

演目はこんな感じでした。

一、桂弥っこ「ん廻し」
一、桂吉弥「青菜」
〜仲入り〜
一、桂吉弥「夢の革財布」


開口一番はお弟子さんの桂弥っこさんで「ん廻し」。
マクラは、関西の噺家さんがよくお演りになる「関西と関東の違い」をネタにしたもの。割とお馴染みのテーマのマクラ、でもお馴染みだから安心して笑えるということもあります。
「ん廻し」、言い立てのところもテンポ良く、軽快に。あっさり目で楽しい一席でした。

弥っこさん、高座返しの際には見台と膝隠しを引っ込めて、本日の主役の桂吉弥さん登場。

マクラでは、ご自身の出囃子・真室川音頭についても触れられてました。たしかに、上方の噺家さんの出囃子がなんで山形県の民謡を? 山形とは特に縁が無かったようですが、これを出囃子にしてから新たな縁が出来たそうで、面白いものですね。

一席目は季節先取りで「青菜」。さすがに冬の宮城で初夏の噺は少しどうかと思ってしまい、個人的にはどっぷりと「青菜」の世界には浸れませんでした。会場の前に熱々の焼き芋の屋台も出てたし。
季節感だけの噺じゃないから、勿論あの面白可笑しい展開・やり取りはしっかり楽しめましたけど。

二席目は「夢の革財布」。「芝浜」を上方落語に直したもの。
関西弁だと湿っぽく演っても明るさが出て、変にめそめそしてない噺になって、楽しめました。
最初の「青菜」で入れてたお酒呑む時の音、こっちでも入れ込んでて面白かった。



このえずこ寄席、毎年一回こちらのえずこホール主催で開催されている地域寄席。
この平土間ホール、奥行きがさほど無いので、一番後ろの席でもとても見易い。
また、高座のしつらえも落語の雰囲気を良く出している。
開演前には、携帯電話の電源オフにするように案内するプラカートをスタッフの方が常に持ち歩いて会場内を巡回しており、またその旨のアナウンスもしっかりされているので、こちらの落語会ではほとんど着信音が鳴らない。これは昔からそうだったと記憶しています。

出演する落語家さんも、テレビで人気の人というよりは、おそらく地方の落語ファンとしては是非生で観たい! と思うような方を選ばれているのも、私としては嬉しい。

仕事の都合等で毎回は観に行けてないのが残念。二◯一八年には入船亭扇遊さん、その前の年には柳家喜多八さんの独演会があり、それは観に行けました。
特に喜多八さんは患っておられ、えずこ寄席で拝見して暫くしてからお亡くなりになってますので、間に合って良かったというのもありました。

次回の公演はもう決まっているようで、柳家さん喬独演会。観に行けるかな。今から楽しみだ。

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