落語演ってきた「第五十八回仙台新撰落語会@東京エレクトロンホール宮城四階会議室」2024/7/13
本日は第五十八回仙台新撰落語会でした。
一、剋家清生「子ほめ」
一、山川短志「やかん」
一、花枝亭美葉「狸札」
一、水無月亭六六「ずっこけ」
一、親夜亭目ぼそ「船徳」
~お仲入~
一、目白亭白目「かんしゃく」
一、可亭左悪「紀州」
一、乃芽家一昇「恋の山手線」
一、裁落亭とんぼ「もう半分」
約六十名様のご来場、誠にありがとうございました。
落語九席、長丁場となり、最後までお付き合い頂いた方には感謝しかありません。終演時間が十六時半と予定を大幅に超えておりました。
私は「子ほめ」。
前回の新撰落語会で、私はトリでネタおろしの「百川」を出していましたが、途中で絶句してしまうトラブルがありました。
全く台詞が出てこなくて、どうにもしようが無いので「違う噺を演ります」と冷や汗かきながら「本膳」を演ってお開き。リカバリー出来なかったのも初めてのことで動揺とショックが大きく、後悔のトリとなりました。
その後別な場所で「百川」は無事に口演出来たのですが、その時のトラウマで新撰落語会の高座に変な意識を持ってしまわないか、少し不安がありました。
なので、今回はある程度口慣れた噺をやらせて貰おうと「子ほめ」。
また、当日のマクラでも触れましたが、これは「付け焼き刃は剥げやすい」という噺。前回の自分の失敗も入れ込んでネタに出来るだろうという、自身に対する皮肉も込めて。
最初マクラで「前回の新撰落語会いらっしゃった方、私の落語ご覧にった方はどのぐらい居ますか?」とお客様に声がけしたところ、半数以上手が挙がりました。新撰落語会は御常連が多いので予想通り。
前回の失敗に触れない訳にもいかないのでと、あまりクドくならないように説明して、「付け焼き刃は剥げやすいというお話を…」と「子ほめ」へ。
温かくお客様が笑って下さったので、ホッと一安心の高座でした。
ただ、私の高座で変な気を残してしまったのか、お後の短志さんの「やかん」、講釈の部分がぐずぐすに(笑)
新撰落語会は毎回足を運んでくれるお客様が多いので、触れない訳にもいかないとマクラで触れましたが、お後に変な影響を与えてしまったようで、少し反省しております。
花枝亭美葉さん(はなしてい・みよう)は、今回から正式に会員加入された方。
山形で「さくらんぼ落語愛好会」に参加して、胃仲家百勝さんや乃芽家一昇さんの指導を受けている方。
期待の新入会員です。
前回はゲスト出演され「悋気の独楽」を。今回は「狸札」。しっかり稽古を重ねてこられたという印象の高座。
山形からはもう一方、乃芽家一昇さんが四年ぶりの来仙。お元気そうで何より。安定感のある高座もお変わり無い。
今回は四代目柳亭痴楽の代名詞の綴り方教室の中から。
また、珍しい鼻で吹く笛の演奏も。
トリはとんぼさんの「もう半分」。季節のネタですね。
途中で照明落とす演出もあり、少し工夫も。
とんぼさん、伺うと新撰落語会ではトリは今回がまだ二回目とのこと。持ちネタ豊富
な方なので、これからどんどんトリで出て欲しいです。
本日は打ち上げも賑やかに、落語を楽しんだ一日でした。
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