落語観てきた「第五十九回仙台新撰落語会@東京エレクトロンホール宮城四階会議室」2024/10/5

本日は第五十九回仙台新撰落語会でした。

一、可亭左悪「道具屋」
一、花枝亭美葉「転失気」
一、水無月亭六六「ぼやき酒屋」
一、柳家小団治「阿武松」
~仲入~
一、賀千家ぴん吉「一目上がり」
一、目白亭白目「子別れ」


前回の公演が演者総出演、そのため終演がかなり遅くなり片付けがバタバタ。コロナ禍前のようにある程度会員の休演が必要と課題が出ていましたので、今回私はお休みさせて貰いました。
私の他、短志さんと目ぼそさんも休演、それぞれ裏方スタッフとして参加でした。

本日の目玉は、特別出演の柳家小団治さん。
どういう経緯で出演して頂ける事になったのかというと、ご縁を作って下さったのは目白亭白目さん。白目さんは学習院大学の落研の卒業生。学習院大学落研は五代目柳家小さんが顧問となり、指導して貰っていたそうです。その中で小団治さんも落研の指導をされており、そこで白目さんと繋がりが出来たんだそうです。
小団治さんは東日本大震災後、白目さんの地元気仙沼の仮設住宅での慰問落語会にも駆け付けて下さったんだそうです。そこに新撰落語会のメンバーもお手伝いに参加したりと、繋がりが出来ておりました。
その中で、今回白目さんが小団治さんに出演をお願いして共演が実現したというわけです。

小団治さん御年八十とはとても思えない、溌剌とした高座。小柄な方なのですが、高座での迫力は凄かった。
演目は白目さんが「是非十八番を演って欲しい」とリクエストした「阿武松」。錣山親方に拾って貰えるところは、観ている私も一緒に嬉しくなって胸が熱くなりました。
端正な語り口。清潔感のある佇まい。憂いを含んだ声に程良く色気が漂っていて、小団治さんの高座、大変満喫致しました。

打ち上げにも参加して下さって、昔の色んなエピソード、学習院大学落研のお話や、あんまりここに書けないようなお話も伺えて、大盛り上がり。
ベテラン噺家さんの凄さを堪能した一日でした。

柳家小団治さん↓


今日は本当に小団治さんが目玉でしたが、会員も奮闘、大いに盛り上がりました。

左悪さん「道具屋」開口一番でしっかり落語の雰囲気を作られて、トントンとサゲまで。


美葉さん「転失気」山形で百勝さんに稽古して貰い、許可を得て本日ネタおろしとの事。マクラもとても上手、客席をしっかり沸かせて沸かせて更に良い雰囲気にしていく様は凄い。


六六さん「ぼやき酒屋」は地元の古川弁バージョン。客席がぐぐっと前のめりに見入りました。


ぴん吉さん「一目上がり」小団治さんの後はやはり緊張する、と仰ってましたが、やはりそうでしょう。一目上がりは私も演ろうと思ってたネタなので、色々語り合いたかった(ぴん吉さんお仕事で打ち上げ欠席、残念)。


トリの白目さん「子別れ」得意ネタ。「ざこばのを真似てみようと思って」と本物の鎹(かすがい)を持ってきてご披露。新撰でも何度も掛けているネタですが新しい工夫を入れてくる姿勢は勉強になります。


次回は来年四月。
例年ですと、一月にお正月公演をしているのですが、会館が改修工事に入るそうで、そこはお休みして来年四月になります。少し期間が空いてしまいますが、次は節目の六十回記念。宣伝頑張ってお客さん沢山集めたい。

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