落語演ってきた「出前寄席@ 栗原市・杖林寺」2024/12/1

本日は宮城県北部にある栗原市のお寺・杖林寺さんにて出前寄席でした。

番組はこんな感じ。

一、可亭左悪「十徳」
一、剋家清生「子ほめ」
一、可亭左悪「南京玉すだれ」
一、剋家清生「たらちね」

午前中の会だったので、早起きして出発。実は先夜は仙台新撰落語会の忘年会があり、私も左悪さんも参加したのですが、二人は一次会で中座し翌日のこの出前寄席に備えました。
私も、ビールの間にお茶やお水、ノンアルコールビール挟みながら、変な酔い方しないように調整。お陰で寝坊せず、寝覚めも良かった。普段からそういう呑み方していれば良いのか。

この会は、お寺の護持会さんからお声掛けを頂き、実現した出前寄席でした。
こちらで落語をやるのは初めてとの事で、世話人さんが色々心配して下さりましたが、いざ蓋を開けてみたら大いに盛り上がりました。
お客様の中には「花座に落語観に行ったことあるよ」という方も居られました。

お寺の本堂での公演、高座は自前の脚立高座を持参しましたが、マイク・音響は準備して頂きました。お客様含め地域の皆様に作って頂いた会でした。

共演の可亭左悪さん、まず一席目は「十徳」。こういうオウム返しの単純なネタで最初に落語の雰囲気を作って貰えるのは有難いです。
また、私の間に挟まって南京玉すだれも披露して下さいました。
左悪さんは南京玉すだれの教室に通っておられ、今日が初披露との事でした。途中「あれ、元に戻らない(笑)」なんてのもご愛嬌、大いにウケてました。落語だけだと地味になってしまうので、こういう視覚に訴えるようなのは目先がが変わって良いですね。


私のほうは、最初左悪さんの高座を観ていて「よし、これは」と思って「子ほめ」にしました。ネタ選び成功。「子ほめ」なんて誰が演ってもウケる噺ですけど、私なりに考えて考えて、それで実際上手くいったらとても嬉しいわけです。
二席目は「たらちね」。最後までしっかり笑って下さって、お客様には感謝しかありません。私も噺の世界に入って、楽しく演れました。
正直、こんなに良い感じに噺の世界に入り込めたのは久し振りでした。こういう時は喋っていて快感を覚えます。

ただ、二席とも正直ちょっと台詞で怪しい所があり、一瞬冷や汗をかきました。そこで止まらないでリカバリー出来たのは良かったけど、でもそれは温かい目で観て頂いたお客様のお陰。

今日はとても気持ち良く落語が出来ましたし、たくさん笑って頂けたので結果も出せた。でもこれは自分の力じゃなく、お客様のお陰であり、また共演の左悪さんのお陰と思いました。
噺家さんがよく「寄席はチームプレー」と仰っているのを聞きます。
今日でいうと、最初左悪さんが「十徳」という分かり易くて落語らしい落語で場の雰囲気を作り、また南京玉すだれで目先を変えて、そこで盛り下げずに最後の私にバトンを渡して下さった。そのお陰で私は気持ち良く落語が出来たわけです。

出番によっては私も少なからずそういう役割を果たせるように、稽古頑張ろうと思った出前寄席でした。

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