落語観てきた「第三回茶利亭落語会@多賀城市文化センター和室」2024/12/1

栗原で高座を終えた後、すぐに移動し多賀城まで。

この日午後から多賀城市文化センターで、東北学院大学落語研究会のOB・火消家はん生さんと落研四年生の頑張亭たい杜君が出る落語会があり、時間的に間に合うと思い向かいました。

到着するとまだ設営されていたので、すぐにお手伝い。
はん生さんこだわりの設営で、本格的です。

番組はこんな感じ。

第三回茶利亭落語会
一、小花亭芭蕉「壺算」
一、御釜亭蝶鯛「転失気」
一、頑張亭たい杜「豊竹屋」
~仲入り~

予定があったので仲入りで失礼しました。

この小花亭芭蕉というのは、はん生さんの別の芸名。使い分けてらっしゃるようです。

今回の落語会は、今年国宝になった多賀城碑(壺の碑)を記念しての落語会。
今年のOB迷人落語会でもはん生さんは多賀城碑を題材にした「壺の碑」という創作落語を高座に掛けてましたが、本日も仲入り後に口演(私は中座したので拝見してませんが)。
最初に多賀城市長が挨拶されてたのですが、市長がいらっしゃっていたのもその関係のようです。市長がわざわざ来る落語会というのも凄い。
河北新報の取材も入っていたようです。

はん生さん、足を怪我されて、つい二三日前まで車椅子生活だったそうです。声の張りは相変わらず。でも足元不安との事で、今朝方急遽見台をこしらたんだそう。

最初市長挨拶があったあと開口一番ではん生さん「壺算」。
途中で台詞出てこなくなるアクシデントがありました。これは演ってる側だからこそ理解出来ます。あそこはループしやすいし、解らなくなりやすい。
正直私自身の「百川」の絶句を思い出してしまい、思わず身体が強ばってしまいました。あれ、演ってる当人にしか分からない辛さ。
なんとか思い出してサゲまで。あたふたしないで、力で最後まで持って行ったのははん生さんの貫禄でしょう。

お次は御釜亭蝶鯛さん「転失気」。この方ははん生さんのお弟子さんだそうです。七十歳で落語を始め、まだ二・三年程、という事を仰っていました。どじょうすくいを演ってらした方で、はん生さんが自身でやっている落語会や塩釜でやっている稽古会に足を運び「私も落語やりたい」と志願されてきた方なんだそうです。
独自の工夫なのか、転失気は「盃」ではない別なものにして、それを受けてのサゲが洒落が効いてて良かったです。

あまりこういうこと書くの良くないのですが、蝶鯛さんも途中台詞が分からなくなったようです。すぐに思い出されてましたが。
前の演者に釣られて、というのは良くある事だと思います。
ただ、私も、この日の午前中に伺った出前寄席で台詞怪しくなったばかりなので、なんだか妙な心持ちに。なんだろう、今日はアマチュア落語にとって魔日だったのだろうか。

私の「百川」の時と違い、お二人はちゃんとリカバリーされてました。間違えるのがいけないという事ではなく、その後リカバリー出来る事が大事だと思います。

仲入り前は頑張亭たい杜君「豊竹屋」。きちんとこなす高座はさすが。そんなに押して無いんだけど、じっくりお客さんを引き込んで、きっちり笑わせる所で笑わせる。私にはとても出来ない。良い出来でした。

最後までお付き合い出来なかったのが残念ですが、観に行けて良かったです。

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