落語演ってきた「出前寄席『下前田前沖町内会様・日曜サロン』@前沖町内会会館」2005/1/12
本日は太白区にある下前田前沖町内会様にて、出前寄席でした。
こちらでは隔月で日曜サロン会を企画されており、今回は新春の催しに初笑いで落語を、との事で伺って参りました。
落語は初めての企画のようでしたが、集まっていただいた地域の皆さんの反応がとても良く、大いに盛り上げて頂きました。
番組はこのように。
一、剋家清生「半分垢」
一、賀千家ぴん吉「一目上がり」
一、剋家清生「本膳」
〜仲入り〜
一、剋家清生「転失気」
仙台新撰落語会の仲間で、東北大学落語研究部OBでもある、賀千家ぴん吉さんに共演して頂きました。
ぴん吉さんと出前寄席に行くのは初めて。普段お仕事がお忙しいため、新撰落語会ですらなかなか出られなかったりするもので、今回はご一緒出来る貴重な機会でした。
ぴん吉さんは東北大学落語研究部の繋がりで、コロナ禍前はこちらの大先輩・桂友楽さんとあちこち出前寄席に行っていたようですが、コロナ禍挟んでからはこうした出前寄席の機会は激減だったようです。友楽さんも今は落語活動お休みになっておられますし。
ぴん吉さん、今日も「久し振りの出前寄席」と仰ってましたが、マクラでしっかり沸かせて、流石の高座振りでした。
今年の干支・巳に掛けた謎かけも披露されて、こういうの出来ると出前寄席では強い。
演目は「一目上がり」。私も昨年秋にネタおろしした噺。楽屋では、噺を深堀りするような話もさせて頂き、勉強になりました。手掛けてるからこそ出てくる考え、浮かんでくる噺の風景があると思います。
楽屋としてお借りした会場の和室、床の間がありましたんで、その前で噺の中の位置関係を整理してみたり。こういうのはやっててとても楽しい。
ぴん吉さんは五代目柳家小さんのをベースに覚えたものだそう。他の方が演っているのを観るのも勉強になります。
私は三席、公演時間の都合もあり、たくさん演らせて頂きました。
今日から大相撲初場所が始まるということで、最初は「半分垢」。そこまで演り慣れてないので少し不安もありましたが、なんとか笑って頂けました。
二席目は「本膳」。これは慣れたネタなんで落ち着いて喋れました。ただ、やはり乾燥しているこの時期、お吸い物をすする時の「ズーッ」という音が出なかった(笑)
少し長くなるとお客さん疲れてしまうので、ここで仲入りを挟ませて頂きました。
この時お客さんが「私も学院卒なんだよ」と声を掛けて下さりました。地元仙台あるある、行く先々で学院大学卒業生に当たる。この方の同級生の落研が何人かいらしたようで「たしか、芸名を『ぺなる亭きっく』とか言っていたよ」と仰ってました。残念ながら私はこの方を存じ上げなかったので失礼したのですが、落研は途中で辞めちゃったりすると名簿に名前が残らないのです。
休憩挟んで、最後は「転失気」。落語初めての方が多い場所だと、やはりウケます。
落語って良く出来ているもんだとつくづく感じました。
今日は私にとって今年の初高座。こちらの町内会さんのお陰で、とても良いスタートダッシュが切れました。落語演ってて楽しい、今年もたくさん落語喋りたい、そう感じさせて下さった出前寄席でした。
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