落語観てきた「魅知国仙台寄席三月下席午後の部@花座」2025/3/27
本日は花座、午後の部へ。
番組は以下。
一、桂れん児「雑俳」
一、ニードル「漫才」
一、神田鯉花「水戸黄門記〜雲居禅師」
〜仲入り〜
一、オーイズミ「マジック」
一、雷門小助六「禁酒番屋」
ニードルの漫才、相変わらず面白かった。ずっと楽しくて、もっと二人の掛け合いが観たい、そう思う舞台でした。
神田鯉花さん「水戸黄門記〜雲居禅師」。鯉花さんは初めて。硬質な感じの口調で、品良くお話される感じ。
御当地ネタ、という事で、水戸黄門記の中から「雲居禅師」。若い頃の伊達政宗の過ちから仏道に入り出世した雲居禅師と政宗の再開を描いたお話。
これは、私が初めて花座で講談を観た時の思い出の一席でもあります。
仙台に寄席・花座が出来て、私が初めて足を運んだのが神田鯉栄先生の講談の会(落語じゃないんです)。
その時掛けてらしたものの中の一つが「雲居禅師」でした。やはり御当地に縁のある話を、という事もあるのでしょう。
初めて観たお話という事もあり、より感銘を受け、内容的にふっと自分の行いや考えを改めさせられるような心持ちになりました。「良いお話観たな」そう思いながら帰路についたのを今でも良く覚えています。
鯉栄先生は今お休みされていますが、当時は花座で連続ものの講談会を開いたり、講談教室をやったりと、よく花座にいらしてました。
鯉花さんは鯉栄先生とは同じ御一門、妹弟子にあたります。ふと当時の事を思い出し、良い心持ちになりました。
私が応援している神田松麻呂さんと、この秋花座で「寛永宮本武蔵伝」の車読みの会を企画されているようで、今日の鯉花さんの高座拝見してそれも楽しみになりました。
マジックのオーイズミさん。随分前に花座で観たっきり、久しぶりでした。相変わらず綺麗なお顔。
本日の午前の部、オーイズミさん出番を勘違いされていたようで、結果ヌキになっちゃったんだそう。ニードルと小助六さんにいじられてました。午後の部の出演は間に合ったようです。
客席に入ってきての、間近でのトランプマジックは凄かった。「なんで?」「凄い!」のずっと繰り返し。一部タネ明かしもありましたが、それは勿論内緒。
トリはお目当ての小助六さん。
本当は昨日から花座に出演予定だったのが、強風による新幹線の運行停止により、結果午後の部の出演も間に合わなかったようです。昨日は仙台の芸人さん、間に合った演者でどうにか繋いだようです。
結果昨日は出演出来ず、他の演者に迷惑を掛けてしまった加害者。と思ったら、本日午前の部、前述の通りオーイズミさんヌキになったので、立場逆転して今度は自分が被害者に、結果小助六さんが仲後すぐに上がって二席お演りになったそうです。世の中持ちつ持たれつなんですね。小助六ファンとしては、二席観ることが出来た昨日のお客さんが羨ましい。
高座中、客席からスマホの着信音が鳴ってしまうトラブル発生。マクラでスマホの電源切ってね、とお話してお願いしてすぐだったもんで、凄いタイミング。小助六さんも上手く笑いに変えるのですが、その後も何度か鳴ってしまい、でもその間もあったんで笑いが起こる展開。悪い雰囲気にならなかったのは救い。
そのお客さんも悪気があって鳴らしたわけじゃないというのは勿論分かります。謝ってたし。
そう言えば、ここ何回か花座に来ていて、開演前・仲入り直後と仲入り終了後の六華亭遊花さんのアナウンスが少し変わってました。花座お馴染み、六華亭遊花さんの東北弁でのアナウンスが、東北弁じゃなくて標準語でのアナウンスになってました。東北弁のほうが親しみやすくて良かったんですけどね。「はい、今確かめてみましょう〜」私は毎回これがあるお陰で電源切るの忘れない。
小助六さんは「禁酒番屋」。間近でじっくり堪能出来ました。
例の小便を入れるあたりから、くどく演らず割とあっさりとした印象。終わった後は片足かっぽれ踊って追い出し。
本日は漫才で笑ってマジックでその不思議な世界に没頭し、落語と講談で浮世の憂さを忘れる、素敵な休日でした。
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