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落語演ってきた「第六十回仙台新撰落語会@東京エレクトロンホール宮城四階会議室」2025/4/19

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本日は第六十回仙台新撰落語会でした。 毎年一月は必ず落語会をやっていたのですが、今年は会場が改修のため使用できず。そのため約半年ぶりの新撰落語会でした。 約五十名のお客様のご来場、まことにありがとうございました。 番組は以下。 一、花枝亭美葉「つる」 一、可亭左悪「壺算」 一、水無月亭六六「喧嘩長屋」 一、剋家清生「百川」 〜仲入り〜 一、目白亭白目「大工調べ」 一、親夜亭目ぼそ「置泥」 一、山川短志「御神酒徳利」 第六十回という節目ではありましたが、五十回記念の会の時のように特別な事はせず、割といつも通りの発表会でした。 私がマクラで「五十回記念の時いらしたお客様、居ますか?」と尋ねたら手が上がりませんでしたので、今のお客様はここ数年でけっこう入れ替わりがあったのでしょう。 年四回を目標に落語会を開催していますので、一応百回記念まではあと十年あれば辿り着くはずです。 百回は目指したいですね。 以下、簡単に感想など。 美葉さん「つる」。山形で胃仲家百勝さんに何度かお稽古して貰ったんだそうです。「つ〜る〜」の間違え方に独自の工夫があって楽しかったです。 左悪さん「壺算」。物価高、買い物のマクラから入るのはとてもスムーズ、世相を捉えていました。左悪さんらしくトントンとリズム良く。 六六さん「喧嘩長屋」。お馴染みになってきた六六さん独自の古川弁バージョン。兎に角客席爆笑、こんなにウケた後はプレッシャーが 掛かります。 白目さん「大工調べ」。何度も練られた得意ネタ、こちらもトントンとリズム良く。 目ぼそさん「置泥」。後半ジワジワと盛り上がってウケていくのは凄いと思いました。良いウケ方。 短志さん「御神酒徳利」。大好きな六代目三遊亭圓生のネタ、過去にチャレンジしようとしてまだ手を付けていなかったので、六十回の節目だからと今回このネタに臨みました。 短志さんのフラが活きるような感じでは無かった事もあり、おそらく思ったような出来では無かったのかも知れません。高座降りて楽屋で着替えながら「いやあ、ウケ無かった」と悔しそうにされてましたし、打ち上げの際は「落語って難しいね」と仰ってました。短志さんは今年喜寿を迎えられますが、このお年でその気概があるのは傍で見ていて嬉...

落語観てきた「春爛漫ゑびや寄席 市寿・好二郎おめでたい会@塩竈市旧ゑびや旅館」2025/4/18

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本日は塩竈市まで落語を観に行ってきました。 このゑびや寄席、私は二回目。前回は三遊亭兼好さんの会を観に行きました。地元塩竈に根付いているようで、世話人の方々、お客様も良い雰囲気でした。 番組はこちら。 一、三遊亭好二郎「普段の袴」 一、柳亭市寿「佐々木政談」 〜仲入り〜 一、柳亭市寿「長短」 一、三遊亭好二郎「蒟蒻問答」 最初オープニングトークがあり、こちらは写真撮影OKでした。その後はちゃんと「皆さん携帯電話、スマホの電源切って下さいね」とアナウンス。着信音が鳴ることはありませんでした。 三遊亭好二郎さんは初めて。 一席目は「普段の袴」。 マクラは、最近週刊新潮から取材を受けたり、東京かわら版の月コレに載った話など。週刊新潮はどこでも買えますが、かわら版は塩竈の書店では売ってないか。仙台だと、花座の他は駅前の丸善では売ってるはず。 マクラの際、表からちょうど小学生の声が。平日の、ちょうど下校時間ですからね。旅や子供、マクラで話題探って少しネタ迷われていたような感じもありましたが「普段の袴」へ。八五郎が登場してからは兎に角面白かった。細かいクスグリや描写が可笑しい可笑しい。 二席目は「本日はとても良いお客様なので」と「蒟蒻問答」。こちらも客席大笑い。 好二郎さんは時折、師匠である兼好さんの感じが顔を覗かせますね。こういうの目の当たりにすると「ああ、師弟なんだなあ」と思えて、私は好き。 柳亭市寿さんも私初めて。一席目は「佐々木政談」。ご自身のお子さんの話題マクラに降ってから。振り回される佐々木信濃守や父親の様子でお客さん沸いてました。 二席目は「長短」。この「長短」とても良かった。まず市寿さんの笑顔が素敵、これが長さんの描写の際に愛嬌も生まれて、愛おしくなるような感じ。長さん短七さん二人仲が良いのだろうな、というのも察せられて、良い落語を観たな、という感じ。 ただ、これ思いっきり「普段の袴」とツいてるんですけどね。噺入った時「あれ、大丈夫か」と思わず心配になってしまった。でも、お後に迷惑かける訳じゃなし、お客さんも気にせず楽しんでいるようなら問題無いのか。こういう時「噺がツく」といった落語の知識が無駄にあるのは邪魔かも知れません。客側のマナーじゃないですからね。 会場となっているのは旧ゑびや旅館という、歴史ある建物。今回...

落語観てきた「第一回これと落語会第二部@仙台市市民活動サポートセンター」2025/4/12

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本日は第一回これと落語会、第二部を観に行ってきました。 仕事終わってから向かったので、第二部のみ。 番組は以下。 一、苺紅楼そふと「一目上がり」 一、戸田悠景「水神」 一、才家辺次太「野晒し」 〜仲入り〜 一、武田らこ「一文笛」 一、遊々亭つばさ「町内の若い衆」 苺紅楼そふとさん「一目上がり」。この方は東北大学落研のOGさん。お若いんでしょうが堂々とした佇まい。落語らしい落語で、少し硬い客席をマクラからちゃんと温めて、噺でもウケて、この後上がる演者は演り易いだろうなぁという、お手本のような開口一番。 戸田悠景さん「水神」。普段は役者さんをされている方。黒が基調のお着物は噺の事を考えてのコーディネートなのでしょうか。 まさか「水神」が掛かるとは思わず、びっくりした。今現役の噺家さんでも演ってる方少ないでしょう。菊田一夫が六代目三遊亭圓生のために書き下ろした新作落語。林家正雀さん、最近真打ち昇進された雲龍亭雨花さんも持ってるらしい。 良い世界観で、改めて観て「水神」良い噺だなぁと思いました。 第一部と第二部を通しで観た仲間の可亭左悪さん曰く「(どちらも「水神」掛けてたけども)第一部も第二部も、一言一句同じだった。つまりそれだけ稽古してきっちり仕上げてきた、じゃなきゃこうはならない」と大変驚いてました。 才家辺次太くん「野晒し」。東北学院大学落研の後輩です。社会人二年目のOB。私は彼が一年生の時出前寄席で一緒に落語演った事がありました。それからコロナ禍に突入、暫く会わなくなったけど、彼が四年生の時、現役が開催した「誕生日寄席」で久し振りに彼の高座を拝見し、それ以来。そんなに変わってなかった。誘い笑いをするのは癖なのかな。 表情豊かに賑やかな「野晒し」演り方としては正解。楽しい高座でした。 武田らこさん「一文笛」。第一部で掛けた「鹿政談」と迷って、「ライブ感を大事に」と客席にアンケート取って「一文笛」に。 マクラも上手、噺も上手い。 一つ、残念だったことが。あんまりこういうの書かない方が良いのかな、とも思うんだけども。仲入り後から、客席の中でずっとクチャクチャクチャクチャ咀嚼音が響いていて、とても耳障りであった。食事してたのか、ガムとか噛んでたのか分からないけど、地味に嫌な音が常に耳に入ってきてて、そのせいで正直しっかりと噺の...

落語演ってきた「仙台アマ落語夜の勉強会@仙台市戦災復興記念館五階和室」2025/4/4

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月イチの仙台アマ落語夜の勉強会でした。 身内含め、ご来場頂いたお客様六名。楽屋の方が人数多かった(笑) 番組は以下。 一、おしゃべり亭遊ぞ〜「ちりとてちん」 一、熊楽亭耀「犬の目」 一、遊々亭つばさ「あたま山」 一、武田らこ「鹿政談」 〜仲入り〜 一、剋家清生「旅行日記」 一、浮呂家扇斗「大安売り」 一、時和亭兼成「天狗裁き」 演目表、私と扇斗さんの間一行空いてるのは、キサラカツユキさんという方が出演予定だったのですが結局いらっしゃらなかったので、消したのです。 仲後は東北学院大学落語研究会OB会のみの流れ。 本日私は「旅行日記」をネタおろし。短い噺ですが、やっぱりネタおろしは緊張します。途中トチりが多かったんですが、なんとか完走出来ました。 大好きな三笑亭夢丸さんの音で覚えたのですが、練習中好きな箇所は自分で喋ってて思わず笑っちゃう、そんな感じで楽しく練習が出来ました。 自分では面白いと思っていても、何度も繰り返しブツブツ喋ってるうちに、ふと「この噺はちゃんとウケるのだろうか」「何処が笑う場所なのだろうか」と不安になる瞬間があります。本日口演してみて、拙い出来でしたがお客様が笑って下さったので、とても安心しました。有り難かったです。 昨今、飲食店で異物混入し炎上する事が多い。つい先日も牛丼屋さんであったばかり。イタズラで変な事してお店側に迷惑かけて炎上というのも、なんだかんだ後を絶たない。この「旅行日記」もそうですが、私が持ってる噺だと「鍋草履」なんかもそのうち演りにくくのるのだろうか。気にし過ぎると、落語観て下さるお客さんは全く気にして無くて、勝手にこっちが遠慮して勝手に演りにくくしちゃう事もある。とんでもない噺だけど面白い噺なので、これから出前寄席なんかでもどんどん演っていきたい。でも落語会の前後に会食があったりすると演りにくいけど。 遊ぞ〜君は、師匠・つばささんの言い付けにより開口一番、時間も十分でというご指定。「ちりとてちん」は駆け足でしたけど、リアクション多めで。 山大落研の耀君は「犬の目」。目を悪くした患者がおじいさんになってたのかな。自分なりの工夫なのでしょうか。 演者も客席に回って、観客を兼ねます。この画角だと稽古会してるみたい↓ つばささんは「あたま山...