落語演ってきた「仙台アマ落語夜の勉強会@エルパーク仙台和室」2025/5/9
本日は仙台アマ落語夜の勉強会でした。
番組はこちら↓
一、剋家清生「寄合酒」
一、流行亭伽楽太「手水廻し」
一、遊々亭つばさ「崇徳院」
〜仲入り〜
一、可亭左悪「十徳」
一、キサラカツユキ「狐芝居」
エルパーク仙台の和室は久し振り。
私が学生の時、東北大学の落研さんがここで発表会をやっていて、観に来た事がありました。
お客様は7名。うち、日本お笑い学会のスマイリーチバ先生がいらっしゃいました。率先して笑って下さって非常に有り難かったです。打ち上げにもお付き合い頂きました。普段なかなかお会いしない方と御縁が作れますので、この会は貴重。
また、山形からうちの落研OBの喜楽亭のん亀さんが仕事終わりに来て下さいました。仙台山形はバスが多く便利だとは言え、そのフットワークの軽さは凄い。
開口一番は私。ネタおろしの「寄合酒」。
今回「寄合酒」覚えようと思ったのは、開口一番で演る前座噺のバリエーションを増やそうという目論見から。今持っているそういうネタは「つる」「子ほめ」「半分垢」などオウム返しばかりなので。
サラ口に合うように十五分以内としたので、それに収まるようにして覚えました。与太郎が味噌持って来たところ、「どこの自転車だ?」「角の乾物屋」「冗談言っちゃいけねえ」でサゲます。参考にした音源では「ビール持ってこい」「冗談言っちゃいけねえ」でサゲるのもありましたが、私は「角の乾物屋」「冗談言っちゃいけねえ」のほうが良いなと思いましたので。
この後、持ち寄った肴を次々に駄目にしていくのですが、そこは今回覚えきれなかった。そこを入れると十八分くらいまでいくかも。この件はまた改めて覚え直して、今後は持ち時間に融通が効く伸縮自在のネタに育てたい。
こういう風に、自分の好きなようにネタをいじってやれるの、アマチュアならではの楽しみでしょう。
とりあえず今日はネタおろし、目線やちょっとした所作が非常に怪しかった。緊張しいなので、毎回ネタおろしはズタボロ、お客様頼りの高座になります。でも今日は温かく迎え入れて頂けるお客様ばかりでとても助けて貰いました。
私の後は流行亭伽楽太さん「手水廻し」。
伽楽太さんは大阪で上方落語のアマチュアサークルで活躍されていた方で、今は仙台にお住まいです。
落語がお好きな方で、仙台新撰落語会や落研の発表会も観に来て下さってました。今までの夜の勉強会も毎回お客として足を運んで下さってましたが、今回は演者として参加して頂きました。
「手水廻し」は上方落語の定番、楽しく笑いの大い高座でした。
打ち上げで、「手水廻し」を東京の噺家さんが演じている事についても少し伺いました。桂宮治さんや三遊亭歌武蔵さん、他にも東京の噺家さんで「手水廻し」を演る方増えてきているようです。実は私も演りたいなと思っているのですが、言葉、単語をどう移植するのか、勉強になりました。
遊々亭つばささんは「崇徳院」。最近面白いなと思って手掛けたそうですが、実際演ってみるとこの噺の難しさ、粗みたいなのに気付いたそうです。言われてみれば確かにこの噺はそういうのがあると納得。聴くだけじゃなく、実際に演ってみるとその噺の事をより深く理解出来るというのは、素人了見ながらあると思います。
こういう話が出来るのもまた勉強になるし楽しい。
仲入り後は可亭左悪さん「十徳」。
今日は二人、出演予定の方の休演があり穴が空いておりました。お客として来て下さっていた左悪さんに「演りますか?」と訊ねたら二つ返事で出演快諾。当然着物持ってきて無かったので、私が持ってきていた仙台新撰落語会の法被で登場。扇子と手ぬぐいは常に持ち歩いているご様子。
しかし、言われてすぐ出来るのは凄い。「十徳」「道具屋」「紙入れ」ならいつでもすぐ出来るとの事。
トリはキサラカツユキさん「狐芝居」。
キサラさんは役者として活動されている方で、最近落語に目覚めたんだそうです。
押し出しが良くって、落語に向いてます。「狐芝居」は私初めて観た演目なのですが、伽楽太さんが、小佐田定雄原作の上方落語だと教えてくれました。主人公とご自身をリンクさせて気持ちを乗せて、それが伝わるから引き込まれる。サゲの余韻の感じもとても良かったですね。
あんまり自分では意識してこなかった事、意識しなきゃいけない事に気付き、良い刺激を頂きました。
本日はとても良い勉強会でした。
伽楽太さん差し入れのお菓子。たこ焼きなのに甘い、不思議!
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