落語演ってきた「出前寄席 泉区山の寺社会福祉協議会様@山の寺集会所」2025/6/12

本日は出前寄席に行ってきました。

昨年の六月にもお声がけ頂いた、泉区山の寺社会福祉協議会様より「今年も」と裏が返りました。
二回目がある、というのは本当に有り難く嬉しい事です。

前回同様、東北学院大学の落語研究会の皆さんでというご指名を頂きましたので、今回も後輩たちに共演をお願いしました。

番組はこのように。

一、黄亭花透音「雑俳」
一、剋家清生「旅行日記」
一、時和亭兼成「天狗裁き」
〜仲入り〜
一、若阿若阿亭寝子「親の顔」

落研三年生の花透音さん、若手OBの寝子さんと兼成くんに出演して貰いました。

花透音さん「雑俳」、ポンポンとテンポ良く噺を運んでお客さんから良くウケており、良い雰囲気を作ってくれました。

兼成くん「天狗裁き」、どっしりした彼の高座は前の二席とテンポが変わって良い出順だったと思います。

寝子さん「親の顔」、お子さんのマクラからウケており、こういうその人じゃなきゃ出来ないマクラ、オリジナリティを出せるのが社会人落語の面白いところ。


私は「旅行日記」、これからたくさん高座に掛けて手の内に入れていきたい噺。身振り手振りが多くなるのは悪癖、これは慣れてない証拠。自信が無い事の表れです。

「旅行日記」自体は短い噺なので、マクラ少し長めにしました。出前寄席でいつもやるマクラのネタ、今日もやろうと思ってたのですが、それが「天狗裁き」についちゃうのを直前に気づいて回避出来たの、我ながら偉いと思いました。

最近噺を聴いていて「これはこのネタとつくな」というのを探すの、地味ですが楽しくなってきました。とてもマニアックな楽しみですが。
与太郎噺同士であるとか、同じクスグリが入るとかは分かりやすいです。この間観に行った落語会でついてたのがあって、「長短」と「普段の袴」。煙管から火玉が出て焦げる、というのが同じでした。
私の持ちネタだと、「家見舞い」は「壺算」とつく。
パズルを解いていくような、落語脳をフルに使うようで快感があります。

ただ、先日ある噺家さんに伺ったのは、寄席ではそこまで厳密につかないようにはしていないようで、ネタ帳上で扇子一本分離れていたらつくネタ演っても大丈夫、という感じなんだそうです。寄席だと演者の数が多いから、そのくらい離れていればお客さんも忘れてるから、だそうです。確かにそうかも。



本日は客席に、東北学院大学の卒業生という方が(落研ではない)。なんとその方、昭和三十一年卒業なんだそうで、御年九十一歳。
落研は今年創部六十周年ですが、それより以前に卒業された方。
中・高・大と学院で、八年間みっちり東北学院だそうで、我々の大先輩ですね。

他、地域の年配の方々がお集まりで、たくさん笑って頂きました。
前回もそうだったんですが、笑い上戸というか、兎に角笑い声が鳴り止まない。
こんなに快感を味わいながら落語演れるの、滅多にありません。
演者として演りやすいどころじゃない、お客様に大いに乗せて頂いた高座でした。

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