落語演ってきた「第六十一回仙台新撰落語会@東京エレクトロンホール宮城四階会議室」2005/7/12
本日は第六一回仙台新撰落語会でした。
お客様は三十五名。ご来場まことにありがとうございました。
いつもだと遅れてくるお客さん含め五十人以上は入るのだけど、今日はコロナ禍後復活してからは一番少なかった。
集客は毎回気になります。やはり数多く入ったほうが会として見栄えがしますし、また盛り上がりやすい。
ご新規さんは何人か見かけました。お客さんに記入をお願いしているアンケートには、ご新規さんかどうかが分かる質問事項が無いので定かでは無いのですが、五〜七人くらいはいらっしゃったように思われます。
新しいお客さんがいらっしゃるのは嬉しい。少しでもお客さん入るように、チラシあちこちで配ったり、公共施設に置かせてもらったり頑張りました。
今回は河北新報の夕刊にも宣伝を載せてもらいました。勿論、デカデカと広告が出るわけでなく、数行のみの小さい文量でしたが。それでも、地元紙に載ったというのは大きい。
僅かでも新しいお客に足を運んで頂けたというのは、頑張りが報われるのでとっても嬉しい。
ただ、それに常連客が合わさらなかったので、数の上では客足伸びなかった。これが残念。
落語会の番組としては、このように。
一、剋家清生「旅行日記」
一、山川短志「青菜」
一、目白亭白目「たがや」
〜お仲入り〜
一、裁落亭とんぼ「茗荷宿」
一、可亭左悪「あくび指南」
一、親夜亭目ぼそ「船徳」
開口一番は私で「旅行日記」。
マクラでここ最近の異常な暑さを扱おうと思ったのだけど(六月半ばから連日三十度超えの真夏日が続いていました)、この日は急に気温が下がって、とても過ごしやすい気候。朝から小雨が降ったりもしていて涼しいくらい。なのでちょっとだけ予定変更してのマクラ。
「旅行日記」は五月にネタおろしした噺。面白い噺だし尺も短いから、これから武器にしていきたいネタ。なので機会があればバンバン高座に掛けていきたい。
今日は自分の高座をスマホで録音して、後で聞いてみた。録音だと私の悪い癖が手に取るように分かる。やはり早口。あと「え」「えー」が多い。圓馬師匠にオハジキぶつけて貰おうか。この癖はだいぶ前に桂友楽さんに指摘してもらって、意識するようになって自分ではだいぶ抜けてきたつもり、でも多い。録音し確認するの大事だ。自分の落語を観る・聞くのは辛いんだけど、今私に対して厳しい意見を言ってくれる方がほとんど身近に居ないので、これは続けよう。
左悪さんからは「もっとウケても良かったんじゃない?」と仰って頂いたんだけど、私の実感としては十分。サラ口だし、弾ける時間帯でも無いから、あれくらい笑って頂けたら十分です。
短志さんは「青菜」。私は短志さんの「青菜」が大好き。袖で勉強させて頂きました。
失礼ながら、短志さん六十代の時の全盛期の「青菜」に比べると、お年も召したし、力やフラが弱くなってきたと感じます。それでも楽しい高座でした。お年を重ねてより軽くなってきて、それがまた良い味にもなってきたのだと思います。
相変わらず途中で台詞抜けて、後で入れ直すところも。ここで常連が多かったら気付いてウケるんだろうけど、ウケはしなかった。やはり常連少ないのか。
白目さんは「たがや」。これも白目さん夏のお馴染みネタ。入れ事たくさんで要所要所でウケてました。
仲入り挟んでとんぼさん「茗荷宿」。導入部怪しかったけど、徐々に滑らかに。これは枕でも仰ってましたが、とんぼさん脳神経系の病を患っており、そのため呂律が怪しい、身体が強張るなどの症状が出るそうです。デハケや喋り始めは「大丈夫かな?」となるんだけど、助走を終えて波に乗ってしまえばいつものとんぼ落語。枕は二十分たっぷり、後で伺ったらこのくらいの助走は必要なんだそう。
茗荷宿、サゲが効いてるから良い噺。茗荷の旬は夏、これも季節のネタですね。
左悪さんは「あくび指南」。夏の気だるい感じとか、ゆったりとした噺の世界が出ています。後半、理想的な感じでウケてました。お客さんが噺に引き込まれて弾ける感じ。これは演ってて気分良いでしょう。
トリは目ぼそさん「船徳」。枕はいつもの楽天の話題から。船徳は目ぼそさん思い入れのある噺だから力も入ります。また、何度も掛けてるから入れ事も足して、ウケてました。
先に述べた通り今日は涼しいもんだから、四万六千日お暑い盛りで…のマクラが活きないとボヤいてました。
改めて見ると、「あくび指南」と「船徳」はかなり噺がつくんですね。アマチュアは気にしなくて良いとは思うのですが、こんなにつくのか。
本日は出演が六人と割と少なめ、早く終わるかと思いきや、後半の演者がたっぷりだったので、いつも通りの十六時に終演でした。
仲入りで帰ったお客さんも少なく、これは本当に有り難い。
ほぼ毎回出演の六六さん、諸事情により今年は出演されないんだそうです。
アンケートに「六六さんが出なくて残念」との書き込みがけっこうあったので、これは痛手。
しかし、私が休演してもこんな風にアンケートに書かれた事一度も無かったぞ。悔しいな。
アンケートは毎回皆で目を通してますが、けっこう嬉しい事を書いて下さる方が多いです。お世辞でも、面白かったなど書いて頂けると次回も頑張ろうという励みになります。
高座の袖はこんな感じになってます。
ホワイトボードにそれぞれの役割分担が書いてあります。簡単ではありますが、こんな感じで役割振っておかないと、受付に誰も居ない・高座返しする人が居ないなんてトラブルになりかねないので。
私はほとんど袖に居るような体制だったので、後ろからの写真撮影少な目。
袖からは何枚か撮影させて頂きました。
次回六十二回仙台新撰落語会は十月二十五日、土曜日です。
また宣伝頑張らないと。
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