落語演ってきた「出前寄席・中山吉成茶話会」2025/9/18
本日は中山吉成の茶話会にて出前寄席でした。
こちらは落語を楽しむ会貝ヶ森の嵐々亭嵐乱さんのご縁で実現した出前寄席です。
こちらの茶話会で落語会があるのは本日で三回目。
初回私も参加させて頂いたのですが、この時は前説で落語の楽しみ方講座をさせて頂き、私は落語は口演せず。落語は、落語を楽しむ会貝ヶ森のメンバーが出演という形でした。
二回目は、嵐乱さんと、同じく落語を楽しむ会貝ヶ森の呑み亭一芯さんの二人会形式で。
本日の三回目にして、私初めて落語を披露させて頂きました。
この茶話会は地域のご高齢の方が対象。本日は生憎の雨模様のためかいつもより参加者が少なかったようですが、それでもそれを感じない、反応の良いお客様ばかりでした。
本日は嵐乱さんと二人で。番組はこのように↓
一、剋家清生「旅行日記」
一、嵐々亭嵐乱「寿限無」
一、剋家清生「猫の災難」
今日は我々の落語の前に、軽体操のレクリエーションが入りました。
身体動かして拍手の練習なんかして、我々の落語を万全の体制で観るためにやって頂いたような。
お客様から「お馴染みの古典落語が観たい」とリクエストがあったようで、嵐乱さんはそれに応える形で「寿限無」を。
「寿限無」は嵐乱さんが最初に覚えた落語。すっかり手の内に入っている。
途中、場の雰囲気を読んでお客さんに寿限無の言い立てを一緒に行ってもらうという入れ事もして、これは飛び道具的なやり方かも知れませんけど、この場では効果的でした。お客さん飽きさせずに、しっかり笑いも取って素晴らしい高座でした。
拝見していて、嵐乱さんの穏やかでマイルドな語り口はとても聴きやすいんだなと改めて実感。終始笑顔で愛想も良い、これは大変な武器です。
私は一席目「旅行日記」。一席目で演る噺じゃないなと思ってはいたのですが、今この噺をなるべく掛けて固めていきたいと思っていますので、思い切って演らせて頂きました。
二席目どうするか迷ったのですが、嵐乱さんの時の様子を見て「猫の災難」。
このネタは優しい良いお客さんの時じゃないと演らない(というか、出来ない)と自分で決めてる噺。演ったのは一年ぶり。
大好きな噺なんですけどね。自分で喋ってて「下手だなぁ」と思いながら、冷や汗かきながらなんとかサゲまで。
私の見立て通り、優しい良いお客さんでしたので、それなりに笑って頂けて、なんとか形になりました。
こちらの素敵な看板は地元にお住まいの元美術教師の方が手作りして下さったもの↓
高座後ろに吊るした看板も同じく。
味があってとても素敵な看板で、宣伝のため一ヶ月前から集会所のある公園に掲示して下さったんだそうです。
帰宅してから反省。自分のための備忘録。
久し振り過ぎて変に緊張した。正直自分には言い難いセリフがあるので適度に直そうか。掛け合いだけじゃなく、熊が独りでぶつぶつ喋るところちゃんと面白がってもらう必要がある。この時の目線は計算してやらないといけない。うつむいちゃう悪癖。
兄貴分と熊のやり取り。
猫が片身懐入れて、担いで、の処はアクションしっかり。
吸い上げる時、一口目眉毛額の方に上げてやると吸ってるように見える。
噺が浅い。兄貴分との人間関係とか、となりのおかみさんの仲とか、長屋の雰囲気とか。熊さんの人となりとか。
今後ずっと稽古していたら、解決出来る課題はある。目線や人物造詣、これはいける。高座で演ってウケる、良いなと思ってもらうには場数。
たまたま録画していた日本の話芸・林家たい平さんの「猫の災難」があったので、それを観て気づいた事。兄貴ちょっとそそっかしい感じでやってるのかな。仕事は自分で休みにした、としている。仕事の無い日、朝から呑む喜び。お酒の様々な描写がたまらなく良い、お酒好きなんだなぁというのが伝わる。呑みだすと自制が効かなくなる→これは自分にもあるので、良く分かるし酒飲みとして共感出来る。
大好きな噺だから、大切にしていきたい。そのためには人前で口演出来る機会をちゃんと作っていかないと。
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