落語演ってきた「出前寄席・杖林寺護持会様@杖林寺」2025/11/9

本日は栗原市志波姫にある杖林寺護持会様のご依頼で出前寄席に伺ってきました。

こちらは昨年の十二月にお話を頂き、左悪さんと一緒に出前寄席に伺っておりました。今年もまた、という事で、有り難い事に裏が返りました。

前回もこちらの護持会の皆さんが積極的に参加して下さり、皆さんの熱意のお陰で大変盛り上がった出前寄席でした。
今回も皆さんのお陰で、終始楽しい雰囲気の会となりました。集まって下さったお客さんも前回より多かったです。

会場となったのは杖林寺さんの本堂。良い雰囲気です。


今回の番組はこちら↓

一、賀千家ぴん吉「転失気」
一、剋家清生「旅行日記」
一、可亭左悪「熊の皮」
〜仲入り〜
一、剋家清生「茶の湯」

我々の落語会の前に、警察官の方から特殊詐欺予防の講演がありました。今回お集まりのお客さんは地域の御高齢の方々が多いので、防犯のための啓蒙という事で。

講演が最初に入ると堅い雰囲気になりがちなのですが、そうはならず、皆さん積極的に笑って下さいました。

開口一番はぴん吉さん。お寺さんで「転失気」は雰囲気ぴったりでは無いでしょうか。勿論「落語に出てくるご住職は、こちらのご住職と違って…」とお断りを入れる配慮。今日は一番後ろの席でこちらのご住職が観ておられましたからね。
クスグリたくさんの「転失気」で楽しい雰囲気を作って下さいました。


二番手は私「旅行日記」。今固めてるネタなので今日は演りたかった、でも少しおっかなビックリで演りました。私の変な思い込みで、志波姫という土地柄こちらは畜産関係の方が多いのでは・そういう方が観たら気分を害されるのではないかと勝手にビビってました。こういうのは気にし始めるとキリが無く、例えばお客さん側で全く気にしてなくても演者が気にする事で変な空気になり、結果楽しんで頂けない、という事態になるかと思います。
少し様子を見ながら掛けましたが、結構笑って頂けたので安堵した次第。

可亭左悪さんは「熊の皮」。昨日も感じましたが、全く外さない。左悪さん今ノリに乗ってると思います。
年齢層高めの客席ですと夫婦ネタはお客さんに共感して頂ける場合が多いのでしょうか。お客さんとても良い表情で笑っておられました。


休憩挟んで再度私「茶の湯」。昨日演ったばかりなので、昨日よりはスムーズに演れました。
今日は本当に持ち時間の関係で、真ん中の店子の三人の騒動の場面抜きました。やっぱり演ってて少し物足りない感がありました。そこ抜くのであれば、サゲに向かっていく場面の演り方に工夫が必要と感じました。今後の課題とします。
ちょうど終演予定時間ぴったりに高座下りられたので、とても気持ち良かった。私高座に上がる時は眼鏡外してるので、例え高座から見える位置に時計があったとしても時間は分からない。完全に自分の体内時計、いつも稽古しててこの噺は何分掛かるかというのを頭の中に入れておいて、マクラと笑い待ち等の時間で調整しています。毎回きっちり持ち時間通りではないですが、今日みたいにぴったりだと気分が良いです。良い仕事したな、という感じ。出前寄席でお呼ばれした場合、依頼主さんの都合である程度時間通りに終わらないとご迷惑になってしまうので、なるべく時間は意識して当日に向け準備しています。
お客さん要所要所で笑って頂けて、その点でもとても有り難かった。やはり我々素人芸はお客さんに助けて頂く部分が大きい、今日はお客さんと一緒に落語の楽しい時間を過ごせた、そういう出前寄席だったかと。

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