落語演ってきた「南吉成社会福祉協議会ふれあい茶話会@南吉成第二集会所」2025/12/12

本日は落語を楽しむ会貝ヶ森のメンバーで、南吉成社会福祉協議会様の茶話会にて出前寄席でした。


地域の御高齢の方々に集まって頂いての茶話会。落語を楽しむ会貝ヶ森としては、前回嵐々亭嵐乱さんと呑み亭一芯さん、鈴の家孝幸さんの三人で伺っておりました。
今回は嵐乱さんと、私・可亭左悪さんの三人という座組で伺って参りました。

仙台、天候悪く朝から吹雪。南吉成は山の方ということもあり、午前中はずっと雪模様でした。天候によってはお客様いらっしゃらないのではないかと心配しましたが、足元の悪い中、五十人近くの方にお集まり頂けました。


番組はこのように↓

一、剋家清生「つる」
一、可亭左悪「熊の皮」
一、嵐々亭嵐乱「芝浜」

まずトップバッターは私「つる」。マクラでほぐしつつ、ネタどうしようか少し迷う。今日は嵐乱さんがトリで「芝浜」ネタ出ししていたので、あんまり長く演るのも良くない。マクラではそこそこ笑って頂けている、最初だから分かり易いのが良いか…。迷って、予定には無かったけど「つる」にしました。でもこれが判断ミス。
喋り始め、つるの由来を語る場面で浜の描写が少し入る。「あれ、これ芝浜とツくぞ」ふっとそう気付いた瞬間、迷いが出て、一番間違えちゃいけないところで間違えた。
ご隠居さんが説明するとこで「一匹の雄の首長鳥が、つーーるーーと飛んできて…」とやってしまった。これは取り返しがつかないミス。あっと気付いた時にはもう手遅れ。なんか適当にゴニョゴニョっと言って、その後何事も無かったようなフリをして、ご隠居さん「一匹の首長鳥の雄が、つーーと飛んできて浜辺の松の枝にポイと止まったんだよ」と言い直して押し通した。自分でも無理があるなと思ったけど、でも間違えちゃったものはしょうがない。知らんぷりして続けましたけど、あの一瞬客席の皆さんの頭の上にバカでかいクエスチョンマークが浮かんだのが見えたわ。

私の痛恨のミスの後、二番手は可亭左悪さん「熊の皮」。あの後は演り難かったろう…
あの変な空気になった客席を徐々に元に戻してくれました。


トリは嵐々亭嵐乱さん「芝浜」。嵐乱さんは二度目の出演という事もあり、お客様方も最初から嵐乱さんの世界を受け入れてくれている雰囲気でした。
世話役さんも仰ってたんですが、こちらの茶話会に集まる方々は、じっくりと集中して聴き入るタイプの方が多いようでした。そういうお客様方、そして時節も相俟って「芝浜」はピッタリの演目でした。要所要所のクスグリにも的確に反応して頂いており、これは集中して聴き入っていた証拠でしょう。
ただ、一点残念な事件が。ちょうど芝浜のサゲに掛かろうという、一番のクライマックスの場面。時刻でいうと十一時四十分過ぎ頃、グラグラっと地震が! ついこの間青森沖で大きな地震があったばかり、その余震でしょうか。幸い、南吉成では物が倒れたりする程の揺れでは無く、すぐに治まったので、サゲまで続けられましたが。
役員さん曰く、「とりあえず、ここ(会場の集会所)は地域の避難所になってるから大丈夫」心強いお言葉で安心感がありました。


しかし、今日は反省の多い高座であった。来年に向けての課題が見えてきた、という事にさせて頂こう。来年覚えるべきネタ、日頃の姿勢とか。次に向けて頑張ります。

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