落語演ってきた「出前寄席・仙台市民川柳会様@エルパーク仙台セミナーホール」2025/12/14

本日は出前寄席。仙台市民川柳会様からのご依頼で落語を披露して参りました。
こちらに呼んで頂くのは今回で三度目。有り難い事です。

仙台朝から濡れ雪。会場のエルパーク仙台から臨む勾当台公園周辺もこのように冬景色。


この出前寄席、会員の皆様が川柳の投句を行い、それを選者の先生方が審査している間、その間を繋ぐ余興として呼んで頂いております。

今日は東北学院大学落語研究会の後輩、四年生の鶴亭志ん刻君に共演をお願いしました。

番組はこんな感じ↓

一、剋家清生「牛ほめ」
一、鶴亭志ん刻「真田小僧」
一、剋家清生「旅行日記」


志ん刻君は三年生から落研に入った子。良くウケてました。海外に行ったというマクラも面白い。学生落語らしくて良い高座でした。


私一席目は「牛ほめ」。今年十月に蔵出し、その後少し口演する機会が無かったのですが、これから大事にしたい演目。来年なるべく高座に掛けて固めていきたいネタ。

二席目は「旅行日記」。こちらは今年固めていったネタ。落研の六十周年記念落語会に向けて頑張ってきた演目で、それなりに結果も出てきた演目なので今自信持って演れる噺。
落語が終わったら選者の先生方の講評の時間となるので、落語の時間は延びるわけにいかない。志ん刻君が何分演るかによって「旅行日記」か、より短い「鍋草履」にしようかと直前まで迷ってましたが、時間的に大丈夫そうだったので「旅行日記」に。時間もピッタリ終わることが出来て、またお客様にも良く笑って頂けたので大満足。

去年こちらで口演した時は、正直言うとあんまり笑って頂けなかった。あの時は落研の後輩・OBの若阿若阿亭寝子さんと二人で出演。寝子さんはウケてたけど、その後上がった私はほとんどウケず。悔いの残る高座でありました。なので今日は皆さんに笑って頂けて本当に良かった。
落語を観に来ているお客様じゃない、あくまで川柳を詠みに来ているお客様。客席もまばらに座っておられるから、まとまった笑いが起きにくい。でもこれだけ笑いが起こったのは有り難い。落語を楽しもう、笑おうという気を客席から感じました。
去年も今年も、この仙台市民川柳会さんの出前寄席が落語納め。今年は良い結果で終わることが出来て良かった。

高座はいつもの私の自前の高座。今日は緋毛氈無くて、緑色の布を掛けました。
というのは、先日の落研六十周年記念落語会の時、私が持ってる緋毛氈を貸し出しておりました。あの時は高座に掛けるものとは別に記念口上の時に使うものも必要であったので、落研にあるものだけでは足りないというので、私のも供出しておりました。
落研の部室は学生さんしか鍵借りられないので、ちょうど今日志ん刻君と会うので、今日の出前寄席が終わったら彼に付き合って貰って部室まで緋毛氈引き取りに行く段取りでおりました。
私予備のもの含め緋毛氈二組持ってるのですが、落研に一組だけ貸しているものと思い込み、今朝になって「あれ! 家に緋毛氈無い!」と大慌て。ここでうっかり予備のも貸し出してしまってたのに気づく始末。早めに気付いてりゃ、前もって学生さんにお願いして鍵開けてもらって部室に取りに行けたのに。変に慣れるとこういうミスが出るので、今後は気を付けないといけない。
目隠しか何かで使えるかと思い昔買っていたこの緑色の布を引っ張り出して代用。座布団も緑色がかっているので、なんか変な感じ。目に優しい高座の作りとなりました。

今日は思いがけず、仙台のアマチュア落語の先輩にお会い出来ました。
今日の川柳の選者の先生としていらっしゃっていた雫石先生という御方。この方がステージでご挨拶された際「今日は出し物で落語がありまして、実は私も昔落語の会に入って落語のようなものをしておりました…」と。何処かでお名前拝見したことがあるな、とは思っていたのですが、ここでハタと気付きました。この方は、よせよせ落語会に「やなぎ家りゅうこ」という名前で参加し、川柳漫談をされていた方でした。

よせよせ落語会とは、仙台新撰落語会の前身となる団体。
昔、仙台には「仙台落語長屋」という団体がありました。東北学院大学の夜学(二部)の落語研究会を創った吉原亭遊鶴さんや山川短志さんが創設し、主に東京からプロの落語家さんを仙台に呼んで落語会を開催するという団体で、昭和五十年代に活躍。主に二つ目の落語家さんを仙台に招いて会を開いていたそうです。
そのうち、短志さんは観ているだけよりも自分も演りたいという気持ちが勝り、「よせよせ落語会」を立ち上げ、ここに(おそらく)仙台初の天狗連(アマチュアが落語を披露する団体)が出来たのです。
当時短志さんは「風雲亭小龍」という芸名でした。

このよせよせ落語会、最初は落語を演る会員が主でしたが、徐々に裏方会員や、漫談や昔話を語るような会員も増えていったと短志さんから伺っておりました。中で川柳漫談を演る方も居た、と以前聞いていたので、今回ピンときて気付きました。

私にとっては先輩筋にあたりますので改めてりゅうこさんにご挨拶させて頂きました。とてもお上品な御婦人でしたが、「いや、私は落語じゃなくて漫談でしたので…。しかも下ネタばっかりだったからお恥ずかしい…」。

!?

とてもそんな風に見えないので二の句が継げず。

帰宅後、以前短志さんから譲り受けたよせよせ落語会の記念誌を確認。
これはよせよせ落語会創立十五周年の際作ったという記念誌。たくさん作ってお客さんに売ろうとしたけど全然売れなくて短志さんの家に何十冊と残っている代物。私としたら当時の仙台アマチュア落語の様子が知れる貴重な資料なので、お願いして十冊ほど譲り受けておりました(それでもまだ在庫があって困ってるそう)。


中を確認すると、当時の演目が。
「川柳漫談」「艶ばなし」「穴無し伝説“こまち物語”」「屁掴みや」「パリの夜」等など。
下ネタなんだろうなと容易に創造出来る。


話逸れるけど、この三十七回公演は凄いな。
なんだこの「飛び入り(男性) 踊り『高齢ヘルシーダンス』」って。
飛び入り出演で急に出てきた名前も知らない男性が、高齢だけどヘルシーなダンスを踊ったのか。


しかも、この回のヒザとトリは学院大学落研の学生がやっちゃってる。なんでもアリなのか。

ちなみに、この回開口一番で「牛ほめ」演ってる方、仙台では名前が知れてる美容室の創業者の方です。芸名に少しヒントが入ってますね。
徐々に本業が忙しくなってなかなか落語の時間が取れず、後年は疎遠になってしまわれたそう。

仙台市民川柳会さんの出前寄席の話から少し逸れましたけど。
このよせよせ落語会の話は、いずれ短志さんからお話し伺って記録に残したいと思います。

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