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落語演ってきた「出前寄席・遊び心探求の会@八木山市民センター」2025/8/17

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本日は遊び心探求の会様にお声がけ頂き出前寄席でした。 こちらは私が大学二年生の時から呼んで下さっている団体、長いお付き合いです。 連日の猛暑、またお盆期間の最中十数名の会員の方々にお集まり頂き、我々の落語を観て頂きました。 本日は落語の前に、会員の大石さんのマジックが入りました。大石さんも、私が学生の時からお世話になっております。もうお一人会員にマジックをやる方がおり、以前はこの遊び心の出前寄席は落語とマジックの共演でした。 帰省中の大石さん、戻りの飛行機の時間があるためマジックが終わったらすぐ出立。久し振りにお元気そうな顔が見られて良かった。 落語のほうは、本日は東北学院大学落語研究会の二年生の二人に共演をお願いしました。 北極亭こぐまくんと裸足家元太郎くん。 彼らにもたっぷり口演して貰いました。 番組はこのように↓ 一、剋家清生「旅行日記」 一、北極亭こぐま「だくだく」 一、裸足家元太郎「長屋の花見」 一、剋家清生「ふたなり」 一、北極亭こぐま「かなこさん」 一、剋家清生「ねずみ」 〜お昼〜 一、裸足家元太郎「花色木綿」 一、北極亭こぐま「天狗裁き」 一、剋家清生「虎の子」 午前午後またぐので、こんなボリュームたくさんの番組となりました。これはお客様にかなりの演芸体力を求める。 こぐまくんに元太郎くん、何席かまとめて見るとそれぞれの個性がより解って面白い。 こぐまくんの演った「かなこさん」というのは自作。なかなかエキセントリックな内容、これで今月福井県で開催される桂福丸杯という学生落語の大会にエントリーしているそう。健闘を祈る。怒られなきゃ良いけど。 私は四席。 「旅行日記」は笑って頂けた。 「ふたなり」は、やっぱりちょっと厳しかったか。こちらのお客様は私の落語には慣れて頂いてる方ばかりですが、二日前の夜の勉強会とはまた違う客層でもあるので、そりゃそうか。 その「ふたなり」の後なもんだから、より「かなこさん」で場の空気が… なので「普通の落語やります」と「ねずみ」。これはじっくり聴いて頂けるので。 最後は夏らしい噺でまた馬鹿馬鹿しい噺「虎の子」。お客さまもお昼ご飯挟んだ後だとお疲れでもあるので、手短にパパっと終わりにする。 四席口演は流石に疲れた、最後少し口跡怪しくなったけど、なんとか出来た。こういう体力も必要だと思う。 お昼のお弁当も美味しく、またお土産にもう...

落語演ってきた「仙台アマ落語夜の勉強会@仙台市戦災復興記念館五階和室」2025/8/15

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本日は仙台アマ落語夜の勉強会でした。 番組はこのように↓ 一、遊々亭つばさ「転宅」 一、賀千家ぴん吉「転失気」 一、藤鷹亭茄子「あくび指南」 〜仲入り〜 一、剋家清生「ふたなり」 一、錯乱坊双極「かぼちゃ屋」 袖で拝見した感想など。 つばささん「転宅」独特のフラで夜の妾宅の泥棒のやり取り、怪しい雰囲気が出ます。 ぴん吉さん「転失気」楽屋爆笑。柳家喬太郎さんので覚えたそう。ぴん吉さんのリズムがあってそれに引き込まれるところに放り込まれるクスグリ、これは強い。 茄子くん「あくび指南」。この間のつばささんとの二人会の時ゲストで出演してもらった東北大落研の二年生。 落語上手くてそれが落語面白いに繋がってる。改めて聴いて、声が綺麗で聴きやすい。 東北大落研のOBのぴん吉さんも「落研入る前から落語やってたわけじゃなくて、落研から始めて、で二年生でこんな上手いの?」と驚いてました。逸材ですね。 双極さん「かぼちゃ屋」。六月の勉強会に続き、二回目の出演。はるばる山形からまた来て頂きました。 アクション・表情たっぷりで笑いをかっさらいに行く、でもソフトな語り口なのでそれが暑苦しくなく聴きやすい。 「一番遠くから来た人がトリ」という謎ルール急に適用し始めてトリとって貰いました。「かぼちゃ屋でトリ?」と仰ってましたが、私の「ふたなり」の後を罪のない楽しい落語で〆て頂いたので大正解でした。 トリの双極さんの口演中楽屋でトラブル、追い出し太鼓流そうと準備したらCDプレーヤー急に動かなくなった。慌ててスマホでYouTubeに上がってた追い出し太鼓の音源流そうとしたけどさすがに音量足りず、ありがとうございの発声で誤魔化しました。 なんだろう、前に「ふたなり」なんて不謹慎な噺演ったから天から罰でも下ったか? お客様は本日三名。 仲間の可亭左悪さん、裁落亭とんぼさん。 とんぼさんは東京のご実家から福島へ戻るため、一度仙台ま...

落語演ってきた「遊々亭つばさ・剋家清生落語二人会@仙台市戦災復興記念館四階研修室」2025/7/20

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本日は遊々亭つばささんとの二人会でした。 一、藤鷹亭茄子「親子酒」 一、剋家清生「金明竹」 一、遊々亭つばさ「タンバリン浪曲〜からかさ桜」 〜仲入り〜 一、楽進亭瑠嘉「新聞記事」 一、遊々亭つばさ「ぜんざい公社」 一、剋家清生「ねずみ」 昨年夏にも二人会やらせて頂き、それに続いて二回目。 やっぱり自分の名前が出ている会というのは誇らしいし、励みになります。段取りして下さったつばささんに感謝。 仙台はつい先日梅雨明けしたばかりということもあってか夏本番、三十五度を超える暑さ。 本日は参議院選挙の投開票日。私は朝イチで投票しに行き、集合時間よりも二時間近く早く会場の戦災復興記念館に入りました。朝から暑かったけど、より暑くなる前に空調の効いた涼しい会場に入って体調整えておこうという算段。 戦災復興記念館は仙台市のクーリングシェルターとしてロビーや各階のベンチがあるスペース開放されてますんで、そこは遠慮なく活用させて頂く。周りに人居なかったんで、これ幸いとブツブツ噺さらって、本番に向けて調整出来ました。 慌ただしく会場入り・準備・間髪入れず高座、というよりは、やはり一息つく時間があったほうが気持ちが楽です。 今日は東北学院大学と東北大学の落研の学生さんに手伝いに来て貰いました。演者二名、学院大落研からは三年生の楽進亭瑠嘉(たのしんでいるか)くん、東北大落研からは二年生の藤鷹亭茄子(ふじたかていなすび)くん。また、裏方・高座返しで学院大学三年生の黄亭花透音(きいてはなすね)さんも来てくれました。 私とつばささん二人きりではさすがに落語会運営出来ませんので、協力して頂き感謝。 本日ご来場頂いたお客様は約三十名。暑い中ありがとうございました。 開演し、軽くオープニングトーク。この際お客様にアンケート、「清生を初めて観るという方はいますか?」「つばささんを初めて観るという方は?」両方に結構手が上がりました。「では、清生つばさ両方初めてという方は?」これにも何名か手が上がりました。 ご新規さんが多いという事ですので、これは有り難い。 開口一番は東北大落研の藤鷹亭茄子くん「親子酒」。マクラで最初からウケてて場を作ってくれました。華のある高座、スマートで聴きやすく、また面白かった。 彼は二年生、昨年七月に初高座との事で、まだ一年くらいしか落語演ってないとはちょっと...

落語演ってきた「第六十一回仙台新撰落語会@東京エレクトロンホール宮城四階会議室」2005/7/12

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本日は第六一回仙台新撰落語会でした。 お客様は三十五名。ご来場まことにありがとうございました。 いつもだと遅れてくるお客さん含め五十人以上は入るのだけど、今日はコロナ禍後復活してからは一番少なかった。 集客は毎回気になります。やはり数多く入ったほうが会として見栄えがしますし、また盛り上がりやすい。 ご新規さんは何人か見かけました。お客さんに記入をお願いしているアンケートには、ご新規さんかどうかが分かる質問事項が無いので定かでは無いのですが、五〜七人くらいはいらっしゃったように思われます。 新しいお客さんがいらっしゃるのは嬉しい。少しでもお客さん入るように、チラシあちこちで配ったり、公共施設に置かせてもらったり頑張りました。 今回は河北新報の夕刊にも宣伝を載せてもらいました。勿論、デカデカと広告が出るわけでなく、数行のみの小さい文量でしたが。それでも、地元紙に載ったというのは大きい。 僅かでも新しいお客に足を運んで頂けたというのは、頑張りが報われるのでとっても嬉しい。 ただ、それに常連客が合わさらなかったので、数の上では客足伸びなかった。これが残念。 落語会の番組としては、このように。 一、剋家清生「旅行日記」 一、山川短志「青菜」 一、目白亭白目「たがや」 〜お仲入り〜 一、裁落亭とんぼ「茗荷宿」 一、可亭左悪「あくび指南」 一、親夜亭目ぼそ「船徳」 開口一番は私で「旅行日記」。 マクラでここ最近の異常な暑さを扱おうと思ったのだけど(六月半ばから連日三十度超えの真夏日が続いていました)、この日は急に気温が下がって、とても過ごしやすい気候。朝から小雨が降ったりもしていて涼しいくらい。なのでちょっとだけ予定変更してのマクラ。 「旅行日記」は五月にネタおろしした噺。面白い噺だし尺も短いから、これから武器にしていきたいネタ。なので機会があればバンバン高座に掛けていきたい。 今日は自分の高座をスマホで録音して、後で聞いてみた。録音だと私の悪い癖が手に取るように分かる。やはり早口。あと「え」「えー」が多い。圓馬師匠にオハジキぶつけて貰おうか。この癖はだいぶ前に桂友楽さんに指摘してもらって、意識するようになって自分ではだいぶ抜けてきたつもり、でも多い。録音し確認するの大事だ。自分の落語を観る・聞くのは辛いんだけど、今私に対して厳しい意見を言ってくれる方がほとんど身近に居ないので、...

落語演ってきた「仙台アマ落語夜の勉強会@エルパーク仙台和室」2025/7/4

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本日は毎月恒例、仙台アマ落語夜の勉強会でした。 毎月開催していますが、会場も月によって異なるので、毎回違う雰囲気になります。 今日はエルパーク仙台の和室が会場。 お客様は二名。うちお一人は長井亭あやめさん。あやめさんお客として皆勤賞、本当に頭が下がります。 終演間際もうお一人いらっしゃったので、ギリギリ三名。 平日の金曜日ということもあり、なかなか厳しい。 番組はこんな感じ。 一、遊々亭つばさ「棒鱈」 一、剋家清生「花筏」 一、可亭左悪「あくび指南」 一、氷山亭清うち「そば清」 私現在夜勤の仕事もしており、本日はその合間を縫っての出演でした。 体力的にしんどいところもあり、また稽古にあまり時間費やしてなかった事もあり、結果は不満足。そりゃそうだ。当たり前の結果。 「花筏」は割と得意ネタかな、と思っていたのですが、空回りしてあまり良くなかった。ちゃんと練習して臨まないとどんなネタでも駄目という事を再認識。 つばささんは「棒鱈」。といっても、サゲまで演らず、歌がメインの改作。悋気の独楽→喜撰小僧、みたいなアレンジ。これはこれでとても楽しい一席。こういう引き出しもあるのか。 ↑これだけ見ると、ほでなす会の練習風景のよう。 左悪さんは「あくび指南」。初夏の気だるい雰囲気が良いですね。今月の仙台新撰落語会でも出しているネタ。 清うちくんは「そば清」、ネタおろしだそう。良かった。この子は落語上手だね。個性も出ていて上手。 本当は打ち上げも参加したかったのですが、仕事の兼ね合いで不参加。打ち上げであれこれ落語談議するのが楽しみの会なのに、今回は残念。また次回ですね。

落語観てきた「魅知国仙台寄席六月下席午前の部」2025/6/29

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本日は花座へ落語を観に行って参りました。 お目当ては三遊亭花金さん。つい先日ルート9フェスタで花座にいらしたばかり、でも私そっちは観に行かれなかったので。今日観に行けて良かった。 日曜日午前中ということもあってか、客席はそこそこ埋まってました。落語や演芸を観に来るのは初めての方が多いような雰囲気もありました。 開口一番は三遊亭ば馬さん。 最初「『ばうま』と読むのかな?」と思い込んでいたのですが「ばば」。これは本名が「馬場」だから、なんだそうです。 二十歳とまだ若い、初々しい感じもありながら、噺に入ったらしっかり声張って、そこは前座といえどプロなんだなと感心。 お待ちかねの三遊亭花金さん。演目は「宿屋の富」。最初ケチの枕振ってたので「茶の湯」かな? と思いましたが(以前二回花座で花金さんの「茶の湯」拝見したのですがその時もケチの枕振ってたはずなので)、「宿屋の富」でした。花金さんの「茶の湯」好きなんで「また観られるかも」と期待したのですが。好きな噺家さんの好きなネタは何度でも観たい。 「宿屋の富」も勿論面白かったです。 サゲまでトントンと畳み掛けて、良い噺ぶり。くどくなくってスッキリしていて好きです。 仲入り挟んでマジックのけんけんさん。この方のマジックは何度か花座で拝見してますが毎回楽しいし驚かされる。トークも好き。 今日はお弟子さん? のキッズマジシャン・れんと君も登場。本当に子どもなんたけど目の前で見せてくれたマジックは本物でそのギャップにびっくり。 トリは瀧川鯉橋さん。ソフトでふわふわした口調は肩の力を抜いて楽しめます。 湿気と出家の小咄、生で観るのは初めて。立川談志のCDに「いい大人がよくこんなくだらねぇ小咄を」と自虐的に紹介していたのでなんとなく覚えていました。確かに下らない、でも、この時期の季節感出すにはもってこい。「青菜」とかの枕に振っても良いかもと感じました。 ネタは「たがや」。地噺風にたくさんクスグリ入れて、楽しい一席でした。

落語観てきた「令和七年雨宿り落語会@仙台市市民活動サポートセンター」2025/6/22

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午前中の出前寄席を終え、午後からは後輩、東北学院大学落語研究会の発表会を観に行ってきました。 開演時間に間に合わず、会場に到着した時はすでに開口一番の瑠嘉くんが上がっていました。口演中は迷惑になるので着席は演者の入れ替わりの時に。そのためちゃんと観る事が出来ず残念。彼の演目は「茄子娘」、また機会があればきちんと観てみたい。 お客さんたくさん入ってました。七十名を超えていたとか。宣伝活動頑張ったんですね。大したもんです。 今年の春にあった追い出し落語会、この時の集客が百五十名以上。おそらく現役主催・単独で開催する落語会の集客数ではこの時が過去最高。 いや、昔の発表会の動員数は記録に残っていないので、はっきりした事は分からない。けど、私が落研に入部する前後からここ三十年間の集客数トップは今年の春の追い出し落語会。これは間違いないはず。これはこの時の卒業生、頑張亭たい杜くんと藍舎都羽さんの力が大きかったのは間違いないでしょう。 あの時は卒業記念公演だから、特別な会として集客数上がるにしても、その後の発表会は集客数がガクッと落ちちゃうのでは、急に寂しい感じになっちゃうのではと心配もしていました。 なので本日伺って客席埋まってるのを見てとても安心しました。 ぱっと見男性客が多い感じがありましたが、それにしても笑い声も多く上がっており、良い客席。 瑠嘉くん喋り終えてから着席。ちゃんと観たのはマヨッ亭たこやきくんの高座から。 この子は子ども落語教室で落語をやっている子で、今中学生なんだそうです。 たしか、子ども落語教室は青葉区八幡町で開催されていて、学院大落研と東北大落研が指導に当たっているはず。 たこやきくんの演目は「風呂敷」。参考にしたのが立川談志の「風呂敷」だというのがとても良く分かる。 子どもが艶笑噺を演る、というのには、客席に居て抵抗を感じる派です。観ていて居心地が悪く感じてしまう。大学生が演っていても、時折抵抗を感じる事があります。これはあくまで私個人の意見だし、「絶対に演るな」という話ではありません。 家族団らん、お茶の間で和気あいあいとテレビ観てたら急にお色気シーンが放送されてしまった時のような居心地の悪さ、これを私は感じてしまう。 「風呂敷」は構えたけど、ちょっと匂わす程度だし、たこやきくんは中学生ながら落ち着きがあって、達者に喋っていた...