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落語観てきた「東北学院大学落語研究会・学外笑語寄席@仙台市民活動サポートセンター地下」2025/9/28

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仙台は秋晴れ、良い陽気の中、本日は後輩の発表会を観に行ってきました。 番組はこのように↓ 一、喜道修生(きどうしゅうせい)「子ほめ」 ★初高座 一、右桜亭左桜(うおうていさおう)「熊の皮」 ★初高座 一、圍智家城輔(いちやじょうすけ)「元犬」 ★初高座 一、楽進亭瑠嘉「笠碁」 〜仲入り〜 一、前座・二つ目・真打ち昇進披露口上 一、翼見亭思緑(よくみていしりょく)「初天神」 ★初高座 一、裸足家元太郎「長屋の花見」 一、渡来庵杜来「大工調べ」 ビラは四年生の炊立亭土鍋さんが、今回初めて作ってみたんだそうです。 私の時は落研内に広報部という部署があり、その担当者が寄席文字を書けるよう練習して、メクリやポスター、チラシ等作成していました。今はなるべく皆が寄席文字書けるように練習してるようです。 本日初高座の一年生が四名。 喜道修生くん「子ほめ」マクラ緊張されてましたがちゃんとウケて、噺に入ったら堂々と口演して、ちゃんと今日に向けて作ってきたというのが感じられる。 竹さんとこの赤ちゃん褒めてしくじる件、「先年亡くなったおじいさんに似て…」「爺さんそこで寝てるよ」「じゃあお婆さん」その後、良いクスグリが入ってました。古典落語に入れて違和感無くしっくりくる良いクスグリ。お手本にした音源にあったものか、それとも自分で考えたのか。 右桜亭左桜さん「熊の皮」表情豊かで明るい高座、噺に引き込まれます。 亭主を尻に敷くおかみさんと尻に敷かれる亭主、くっきり描いていてキャラが立っており分かりやすかった。 圍智家城輔くん「元犬」ちゃんと落語の間になっていた。マイルドな語り口、笑顔が良い。 翼見亭思緑くん「初天神」仲後という出番の良さもあって良くウケてました。 着物もちゃんと着こなしていて高座姿が綺麗。 途中、客席でスマホの着信音が鳴ってしまいましたが、さして動ぜす噺を続けてましたがこれも偉い。 皆さんからは練習の成果をたくさん感じられた、どれもとても好感の持てる高座でした。完成度も高かったのではないでしょうか。 今後の飛躍に期待です。 口上は笑い多めで楽しい。こういう場面で演者の人となり・キャラクターがお客様にも伝わり、より落研の皆を親身に感じて貰えると思うので、この形はとっても良い。より多くの落研ファンを作っていくのに、こういうのは欠かせない。 こぐま君はこの披露目...

落語演ってきた「出前寄席・港南町内会様敬老会」2025/9/24

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本日は宮城野区蒲生にある港南町内会様の敬老会にて出前寄席でした。 この出前寄席は、こちらの町内会の役員の方が仙台新撰落語会を見付けて下さって実現したものです。 この方が地域のイベントの出し物で何か良いネタは無いかと探しており、たまたま仙台新撰落語会のホームページを見付けて下さり「どんなものか試しに観に行ってみよう」と我々の落語会にわざわざ足を運んで頂いたのです。 今年になってから仙台新撰落語会のホームページを私清生が作成し管理しているのですが、いやいや、作って良かった! 公演情報が載ってるだけのごく簡単なものなんですけどね。作った甲斐があります。 ちなみにこちら→ https://sendai-shinsenrakugokai.crayonsite.net/ 打合せ進めさせて頂く中ひしひしと感じたのは、こちらの地域の皆さんがこうしたイベントに積極的であるという事。 当日会場に伺ってみてそれが確信に。会場の準備をされていたスタッフの皆さんから感じるのはポジティブな「イベントを盛り上げよう」という雰囲気。そして「今日はたくさん笑って頂けるだろうな」という予感。 あちこちの町内会さんに伺ってますとこういうのはある程度分かるようになります。 落語会、蓋を開けてみるとやはり大盛り上がり、お客様大爆笑。大成功の出前寄席となりました。 地域の敬老会ということで、下は六十代半ば、上は九十代半ばくらいの地域のお年寄りの方々約三十五名にお集まり頂きました。 約二十畳ほどの集会所の中お客様ぎっしり。我々演者側の表情も見やすく、マイクも要らず地声で聴きやすい、最適な環境でした。 落語会、番組はこのように↓ 一、親夜亭目ぼそ「道具屋」 一、剋家清生「たらちね」 本日は仙台新撰落語会の親夜亭目ぼそさんと共演でした。 目ぼそさんは兎に角喋りだしたら止まらない、まさに口から生まれてきたような人。 現地入りした途端町内会のスタッフさん達を前に色んなお喋りが止まらない。自分の町内会のあれこれやら自分の病歴の話やらアマチュア落語とはなんぞや、とか。初めて会う人は正直面食らうでしょうね。今日も面食らってました。私はもう慣れっこなんで麻痺してましたけど、そうか、初めての人は面食らうかと認識を改めました。 基本人の悪口は言わず相手の良いとこ見付けてそこをマシンガントークで滅茶苦茶に褒め...

講談観てきた「神田紅純・三遊亭あら馬 巳年の競艶会」2025/9/19

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花座へ講談と落語を観に行って参りました。 神田紅純・三遊亭あら馬 巳年の競艶会、十四時の部。 お目当ては神田紅純さん。 以前、花座の五月の定席のほうで拝見し、とっても好きになってしまった。 その時拝見したのは「越ノ海」。主人公の越ノ海勇蔵の純真無垢・溌剌とした姿が目の前に浮かんで、心が動かされて思わず泣きそうになってしまった。 なので今回の花座の会は楽しみにしておりました。 最初トークコーナーがあり、それによると紅純さんお一人の会では不安があり、同い年・近い期間に前座修行もした仲のあら馬さんとの二人会という形になったんだそうです。 番組はこのように↓ 一、三遊亭あら馬「初音の鼓」 一、神田紅純「背割政宗」 〜仲入り〜 一、神田紅純「熱湯風呂」 一、三遊亭あら馬「品川心中」 あら馬さんは初。 毒っ気と圧力で押していく感じの高座。 噺はドタバタしていく所が面白かった。特に「品川心中」は、大ネタだけど、そうかこんな気軽で愉しいドタバタ劇なんだと改めて認識。 お目当て、紅純さん。 一席目は「背割政宗」。初めて観るお話。講談は初心者なので、こうして初めて観るお話がたくさんあります。なので毎回新鮮な気持ちで楽しめています。 刀鍛冶の名工として名高い政宗の幼少期の物語。とんでもない児童虐待の話、当時の時代背景や価値観を元にした物語なので一歩引いて見ると引いちゃいそうなんだけど、テンポ・力でグイグイ引き込まれた。 紅純さんのお演りになる純真な少年がたまらなく良い。ジャンプの王道を行く少年漫画の主人公みたいな。 二席目は寛永宮本武蔵伝のうち、「熱湯風呂」。これは花座で神田松麻呂さんで拝見したことのあるお話。 紅純さんの「熱湯風呂」もとても楽しかった。前の「背割政宗」とは一転してコミカルで、こういうお話も楽しく聴かせてくれるのかと関心しきり。 楽しく刺激も頂けた二人会、大満足でした。

落語演ってきた「出前寄席・中山吉成茶話会」2025/9/18

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本日は中山吉成の茶話会にて出前寄席でした。 こちらは落語を楽しむ会貝ヶ森の嵐々亭嵐乱さんのご縁で実現した出前寄席です。 こちらの茶話会で落語会があるのは本日で三回目。 初回私も参加させて頂いたのですが、この時は前説で落語の楽しみ方講座をさせて頂き、私は落語は口演せず。落語は、落語を楽しむ会貝ヶ森のメンバーが出演という形でした。 二回目は、嵐乱さんと、同じく落語を楽しむ会貝ヶ森の呑み亭一芯さんの二人会形式で。 本日の三回目にして、私初めて落語を披露させて頂きました。 この茶話会は地域のご高齢の方が対象。本日は生憎の雨模様のためかいつもより参加者が少なかったようですが、それでもそれを感じない、反応の良いお客様ばかりでした。 本日は嵐乱さんと二人で。番組はこのように↓ 一、剋家清生「旅行日記」 一、嵐々亭嵐乱「寿限無」 一、剋家清生「猫の災難」 今日は我々の落語の前に、軽体操のレクリエーションが入りました。 身体動かして拍手の練習なんかして、我々の落語を万全の体制で観るためにやって頂いたような。 お客様から「お馴染みの古典落語が観たい」とリクエストがあったようで、嵐乱さんはそれに応える形で「寿限無」を。 「寿限無」は嵐乱さんが最初に覚えた落語。すっかり手の内に入っている。 途中、場の雰囲気を読んでお客さんに寿限無の言い立てを一緒に行ってもらうという入れ事もして、これは飛び道具的なやり方かも知れませんけど、この場では効果的でした。お客さん飽きさせずに、しっかり笑いも取って素晴らしい高座でした。 拝見していて、嵐乱さんの穏やかでマイルドな語り口はとても聴きやすいんだなと改めて実感。終始笑顔で愛想も良い、これは大変な武器です。 私は一席目「旅行日記」。一席目で演る噺じゃないなと思ってはいたのですが、今この噺をなるべく掛けて固めていきたいと思っていますので、思い切って演らせて頂きました。 二席目どうするか迷ったのですが、嵐乱さんの時の様子を見て「猫の災難」。 このネタは優しい良いお客さんの時じゃないと演らない(というか、出来ない)と自分で決めてる噺。演ったのは一年ぶり。 大好きな噺なんですけどね。自分で喋ってて「下手だなぁ」と思いながら、冷や汗かきながらなんとかサゲまで。 私の見立て通り、優しい良いお客さんで...

落語演ってきた「出前寄席・鶴ケ谷一丁目西町内会様」2025/9/15

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本日は鶴ケ谷一丁目西町内会様にて出前寄席。地域の敬老の催しに呼んで頂き、余興で落語を披露して参りました。 こちらは昨年もお声がけ頂き、今回が二回目。裏が返るといって、これは本当に有り難い。 今回は仙台新撰落語会のメンバーで伺いました。 番組はこのように↓ 一、剋家清生「転失気」 一、可亭左悪「金明竹」 出演は私と左悪さん。裏方で目ぼそさんも参加してくれました。 こういう時裏方で参加してくれる仲間が居ると落語に集中出来るのでとても有り難い。 目ぼそさん「自分『裏方』って大好きなんだ、演るより裏方のほうが良いかも」 普段のマクラたっぷり・ニコニコと楽しそうに高座に上がるお姿からはとても想像出来ないお言葉ですが。 でも自分の出番が無くても当日参加しようという、この気持ちは有り難いし嬉しい。 出囃子を操作してくれる目ぼそさん↓ まず一席目の私は「転失気」。 マクラもっと喋れば良かった。準備不足でした。 直前になって「あれ? 前回こちらに来た時マクラで何喋ったっけ?」となり、とりあえず今年になってから仕入れた小ネタをマクラに振る。 毎回マクラで喋った内容は帳面につけてるので、二回目・三回目に伺う場所では前回と被らないようチェックしてから臨んでいたのに、今回はうっかりそれを忘れてしまった(帳面は無くすと大変なので持ち歩かず自宅管理)。こういう些細な事の準備もちゃんとしないと慌てちゃって、落ち着いて高座に臨めません。 もうちょっとマクラのボリュームあった方が反応も良くなったんじゃないかと反省。 噺のほうは、なるべく丁寧にゆっくりと。開口一番で雰囲気作りは出来たかな、という感じ。 左悪さんは「金明竹」。トントンと軽快に。お客様にウケてましたので、私も安心。 前回もそうでしたが、今回も我々落語の後に津軽風三味線の岡崎秀明さんがご出演。花座の色物でお馴染みですね。 目ぼそさんを交えての出前寄席というのは、コロナ禍以降は初めて。目ぼそさんフットワーク軽いからしょっちゅう一緒に出前寄席に出かけてました。目ぼそさん居ると賑やかになるんで、久し振りにその感じで出前寄席に伺えて、楽しい休日でした。